杉と桜と国有種

[予告]11.04.10 16:30
今は桜が咲く季節、
入学、入社、様々な始まりを告げる時期。

ですが、それと同時に
人によっては花粉症に悩まされる時期でもあります。

道を歩くと、花粉症の方に
すれ違ったりする事もしばしば。


花粉症というのは、
言い方を変えれば花粉アレルギーと呼ばれます。


日本人の1/5が花粉アレルギー疾患者らしく
杉の木の花粉は代表的なもので
気象庁の花粉情報でも
杉花粉の飛散に関して伝えられています。


しかし、この杉花粉アレルギーというのは
世界的にはある意味
珍しいアレルギーでもあります。


というのも、杉という木は
日本列島にしかない木なんです。
つまり、杉は日本の国有種。


ですから、杉花粉アレルギーというのは
一部の地域でしか起こりえない
世界的にはある意味、
珍しいアレルギーなんですよね。



ちなみに、桜の木も日本の国有種だと思う方も
多々いらっしゃるでしょうけど
残念ながら桜というのは
日本の国有種ではないそうです。

アジアの諸国があるユーラシア大陸の暖かい地域では
桜はちらほら咲いているそうです。


少し話が変わりますが、
斧で桜の木を折り
父親に正直に謝り許しを得たという類の話を
誰もが一度は耳にした事があると思いますが、
これは1ドル紙幣(米ドル)でお馴染みの
アメリカ初代大統領、
ジョージ・ワシントン
幼き頃の逸話といわれていますが
これは作り話らしいです。

当時、アメリカすなわちアメリカ合衆国の在る
北アメリカ大陸では桜なかったらしく
来日したアメリカ人が日本の桜に感銘を受けた、
他のアメリカ人にもこの桜を見せたいという事で
20世紀初頭に
日本の桜をアメリカに来たそうですからね。

その桜は今、アメリカの首都
ワシントンD.C.に在るそうです。


さて、話を戻しますが
一部の日本人からは疎まれる杉の木ではありますが
日本の国有種であり材質的にも良いですから、
文化的な立場からすれば
むしろ重宝して頂きたいものですね。