ご無沙汰。（２）

エースにはなれなかった。

レギュラーにさえもなれなかった。

結局、俺より練習意欲のない後輩がレギュラーになったよ。

小学生の頃からクラブとか入っていたそうだから、
俺が選ばれなくて当然だろうがね。

レギュラーになった後輩よりも
俺は練習を人一倍頑張ってたと自負できる。

しかし、自分を別の人間をして評価すれば
俺は上達したくて練習していたのだろうか？

試合中の腕や足などの動きを試合後には殆ど忘れる。
これでは自分の動きを修正しようがない。

部活以外に卓球の腕を上げようと何かに取り組んだりもしていない。

与えられた練習内容の意味や目的さえもよく分かってなかった。

練習じみた無益に等しい単純労働。

入部当時から人生やり直したいけど、それはできない。